スタッフダイアリー

蒼い空

この度の茨城県・栃木県での竜巻とみられる突風や落雷等により
被害を受けられました皆さまに、心からお見舞申し上げます。



「天災は忘れたころにやってくる。」



まだ、東日本大震災の記憶新しいゴールデンウィークの最終日に
このことわざを覆すように大きな竜巻が猛威を振るいました。



その日、僕は薄暗い空の下、車で都内を走っていました。

突然の雷雨に加え、ガンガンガンと大粒のひょうが降り注いだので、
思わず車が故障したのかと思い、スタンドに滑り込んでしまうくらいでした。


「ここ数年、おかしな天気になる事が多くなったなぁ~」と
思いつつ、家のニュースを見るとつくば市や益子町の竜巻災害の事が・・・

実は、天候不良で行けなかったのですが、前日につくば市に遊びに行く予定でした。

とても悲しい気持ちになりながら、そのニュースを眺めていると、
被害は、軽微なものから家屋全壊まで計2000棟を超えるという・・・・


竜巻をあなどるなかれ・・・


家は基礎から飛ばされ、電柱や標識はグニャグニャに。
通り道になった住宅地では、車はひっくり返り、ガラスというガラスは割れ、
築年数の新旧関わらず、家の屋根は問答無用に持ち去られます。
その力は我々の想像をはるかに越え、壊れた屋根の向こう側には
無情な空の蒼さが広がります。





翌日、また翌日・・・
被害の大きさが明るみに出るにつれ、東日本大震災の時に感じたように
何かできる事はないだろうかという感情に駆られ、
友人数名を誘い週末だけですが、片付けのお手伝いをさせていただきました。





その日は、天候にも恵まれ、東北復興支援のボランティアグループや
地域の消防団、市の職員の方々など、大勢駆けつけてました。

僕たちは、任意のボランティアグループと連携して
北条地区という被害の大きかった地区の片づけを行いました。






僕たち、そんなに大した事はできません。
割れたガラスや粉々になった瓦の片づけ、家の中の家財道具の搬出、
壊れた屋根にブルーシートをかぶせて雨よけ。

家は、めちゃくちゃになってしまったけど、
思い出の品々を探し出します。

とても悲しいのだと思いますが、被害に会われた老夫婦は終始笑顔で、
竜巻が通過し屋根が飛ばされた時の事や、家の思い出を語られてました。

老夫婦が時折話すギャグに対して笑っていいのか戸惑いつつも
悲しい顔をしても仕方がないので、思いっきり一緒に笑っておきました。

もし、自分が同じ立場だったら、絶対にギャグを言う余裕はないだろうなと。
でも、おっしゃられてました。「命があっただけ儲けもんよ!」

そして「小さい新築の家建てるから、絶対遊びに来てな。」と、
その老夫婦と約束したので、シルバーウィークにでも、再度訪問しようと思ってます。


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僕らは、色んな縁や様々な方からのご支援の元、
昨年より東日本大震災の復興のお手伝いのグループを継続的に運営させていただいてます。
今回に限らず”お手伝い”に行く先々、逆にいつもパワーをもらって帰ってきます。
今後も天災に見舞われた地域に対し、できる事は少ないけど継続的にお手伝いできるよう、
グループの輪は絶やさないようにしようと思ってます。

自分の身や故郷(ふるさと)に何かあった時、そうして欲しいので。。




お気に入りの写真です。頼もしい仲間とパチリ。
※紙を見せているのが僕です。。。

2011年9月11日岩手県陸前高田市、東日本大震災復興お手伝い47名。
弊社の社員も毎回何名か参加します。この時は、4名ほど一緒に行きました。
バス2台をチャーターしての大所帯での活動でした。





ま・・・、バスのドライバーは僕ですが・・・



BY しゅうたろう