スタッフダイアリー

座右の書

コンテンツ事業部の坂井です。

仕事をする上で壁にぶち当たったり、悩んだりすることは誰にでもあるかと思います。そんなとき私は机の横に置いてある“座右の書”に手を伸ばします。パラパラと読んでいると思わぬ方向からヒントが得られたりします。具体的な解決策を模索するというよりは、考え方の根本を確認するような作業です。

しょっちゅう入れ替わっているんですが、いま手元にあるのはこんな感じです。



「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」(早川書房)はアメリカのB級映画の帝王ロジャー・コーマンの自伝です。タイトルですべてを言い尽くしている感がありますが、低予算でいかに安価で面白くスピーディーに仕上げるかというエンターテイメントの“ある側面”の教科書のような本です。今年は「コーマン帝国」というドキュメンタリー映画も公開になりました。

「ザ・コピーライティング 心の琴線に触れる言葉の法則」(ダイヤモンド社)はアメリカの伝説的コピーライターである著者が1932年に書いた本です。時代を重ねるごとに改訂を重ねてきた名著です。媒体が移り変わっても、言葉で人を動かす法則は変わらない普遍的なものだということを教えてくれます。


「談志楽屋噺」(文春文庫)は立川流家元の立川談志師匠がしゃべるような文体で、小気味良く芸人さんの楽屋話を書いていく一冊です。笑える話、いい話が満載なんですが、その中で林家三平師匠を評した際の「芸というものは質が量を呼ぶんじゃなくて、量が質を生かしておくものなのだ。量があってはじめて娯楽は成立するのであって、やれ芸術だ、人間性だというのは貧乏人の発想」という一節はずーっと心に刺さってます。


「戸隠の忍者」(銀河書房新車)は旅行に行った長野県の戸隠流忍法資料館で購入した一冊。忍者の歴史、忍者が使う暗号、忍者の武器や道具など、戸隠流忍者のヒミツを知ることができます。……ええ、お気付きの通り仕事にはあまり関係ありません。気分転換以外の使い道はないですが、いい本です。


「大人の流儀」(講談社)は作家・伊集院静の痛快な人生訓のエッセイ集です。40万部を超えるヒット作ですが、決して読み飛ばせない含蓄のある言葉が並んでいます。生きる道に迷った時は手に取りたい一冊です。




さて、そんな私から皆さんにオススメしたいのは、11月に当社の電子書籍レーベル「デジタルブックファクトリー」からリリースされた「男の流儀入門【恋愛編】」です。二人の女優と結婚し、男も女も魅了してしまう伊集院静だから語れる「大人の男のための恋愛論」です。

本書で伊集院先生は過激な発言を連発していますが、これこそが男の本音なんです。恋えクヨクヨ悩むよりも「当たって砕けろ」と背中を押し、「この世に許されない恋なんてものはない」と真剣に語ります。超美人を口説く方法や女性から言われがちな「私と仕事、どっちが大事なの?」的な質問への模範解答まで語っています。

ぜひ皆さんの座右の書にしていただければと思います。