スタッフダイアリー

北アルプスの短い夏


半年近くも前になるのですが、穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳と一気に3つを縦走してきました。

あいにくの天気で(毎回雨に降られるのですが)3日間ずっと雨でした。
3000mあたりでもずっと雨で、雲の向こう側に太陽があるので明るくて気温は結構高いのですが、レインウェアを被っていないと濡れる、被るとアツイ!!おまけに日頃トレーニングしていないので、空気の薄さにぜーはーぜーはー肩で息しておりました。


今年は雪が多かったので途中の涸沢ヒュッテ手前から大雪渓の上を歩きながら少しずつ高度を上げていきました。
アイゼン※を装着しなくても大丈夫なのですが、雪上はしっかり締まっているので踏ん張るとつるんっと転んで、斜度があるとそのままするする~っと滑っていってしまいます。
(※靴の裏につけるトゲトゲの滑り止め)


日本一高いところにある山小屋の北穂高山荘では、ここが3100mなのかと思うくらい美味しい食事を提供してくれます。夕食前になると台所からトントントンと小気味よい包丁のリズムとごはんを炊く圧力釜の蒸気の音が聞こえてきます。
食事場所では先代のオーナーが好きだったクラシック音楽が流れていて、レコードがあればリクエストも受け付けてくれます。
北穂高オリジナルワインと音楽に酔いながら山の上にいることを忘れ、こころと身体を緊張から開放して早めの床に着きました。


さて、次は向こうに見えるあれに登ってみるかな。