スタッフダイアリー

ラーメン激戦区!

AKB37ことAKIBA37歳です。

僕はもともとIT業界育ちではなく、20代をテレビ業界で過ごしました。
制作部に配属されていた僕は、ADとして沢山の番組に携わらせて頂き、
報道、バラエティ、ドラマ、ドキュメンタリー、あらゆる番組の制作の現場を経験させて頂きました。

ADといえば数ある職種の中でも過酷を極める職種であり、寝てない自慢が挨拶代わり。
特番のシーズンともなれば、数週間は家に帰れません。

その中でも最も過酷だった番組のひとつ、それは「ラーメン特番」。
当時、「ラーメン」と「ペット」関連の番組は、数字が取れる鉄板企画と言われ、
「ネタに困ったら、ラーメン!」という合言葉のもと、最終手段として投入される特番企画でした。

新米ADが「ラーメン大好きです!」なんて言ったら最後、ラーメン特番のADに任命され、
ラーメンブック片手にテーマに沿ったラーメン屋を手分けして一店、一店食べ歩く。
ようやく目的の一杯に出会えても、取材拒否。。。
1日10杯~20杯は当たり前、最高のラーメンに出会えるその日まで新米ADたちの戦いは続きます。

そして、なんとか目的のラーメン屋を探し出し、ロケハン地獄が終わったとしても、ラーメンロケは壮絶を極める。
まずラーメン屋の朝は早い。
仕込みから密着すると朝方3時くらいにAD自らハンディカメラ片手にお店に出向き、カメラをまわす。(朝食:ラーメン)
昼にはロケ隊と店舗の撮影。
タレントさんが残したラーメンから、物撮り用のラーメンまで全てADが残さず平らげます。(昼食:ラーメン)
その後、編集所に向かい、編集。
ここで安心してはいけないのは、編集マンが「ラーメン映像見てたらラーメンが食べたくなってきちゃったよー」とか
必ず言い出します。(夕食:出前ラーメン)

担当する店が10店あれば、10日間毎日毎日仕込みと店舗を撮影しにラーメン屋へ。
朝はラーメン屋、昼はロケ、夜は編集室みたいな生活が1ヶ月程度続くと、もはやラーメン屋から出勤している錯覚に陥ります。

そんなラーメン三昧の1ヶ月を送り、晴れてオンエアまで辿り着く頃には体重は激増し、
もう二度とラーメンなんか食うもんかと心に誓います。
それでも新米ADという肩書きから、ラーメンADとしての称号を与えられた僕らに、まだまだ休息は訪れない。
深夜にも関わらず「今◯◯にいるんだけど、ここらへんで美味いラーメン屋どこ?」っという電話の嵐に
数ヶ月悩ませられることに。


そんなラーメンADとして20代のひとときを過ごした僕が最近個人的に美味いと思うラーメン屋をご紹介します。
「凪 煮干王」(煮干しが苦手な方はご遠慮ください)。
会社からすぐ近く、渋谷警察署の真裏。





弊社にお立ち寄りの際は、是非ご活用ください。