スタッフダイアリー

非常に価値ある無駄な春の夜

こんにちは、コンテンツ事業部のタケバです。

春一番が吹き荒れ、寒い冬から春の香りが漂い始めた3月某日、下北沢SHELTERにて行われたあるライブへ行ってきました。
"SHELTER"とは、これまで数々のバンドがここで演奏し、伝説を残した下北沢を代表する有名な老舗ライブハウス。

なんと、ここで"男の墓場プロダクション"の局長であり、映画監督、漫画家、役者などで活躍中の
杉作J太郎氏のフリーライブが急遽開催!!

ということで、局長含め"男の墓場プロダクション"の面々とは旧知の仲である私、局長との固い絆と
伝説(?)になりそうな夜の目撃者になる!!という想いで、夕刻から急に降り出した雨に傘もささずに夜の下北沢へ向かいました。

余談ですが、「急な雨にやられたら、傘は買わずに軒先で雨宿りなんかがいいですな」と以前つぶやいた杉作局長、余裕のある男は違います。

そんな言葉とは正反対、開演時間から遅れておりましたので、雨宿りどころではなく駆け足でSHELTERへ。

既に会場内では不穏な歌声、場内ほぼ満員状態、それを半笑いながらも聴き入るお客さん…
無駄に張り詰めた緊張感、全く心地良くない空間、このイベントに来てしまった自分に対する自問自答の数分間。

ステージ上には、杉作局長が椅子に座り、机の上のノートPCを見ながら歌っている。
どうやら、お客さんのリクエストに応え、歌詞をPCで検索、伴奏無しのアカペラで歌うということらしい。

1曲歌い終わり、お得意の脱線駄話。
歌いたいが検索しても出てこない曲、歌詞があり、インターネット社会への不満をぶちまけた局長。
ドラマ「必殺必中仕事屋稼業」のEDテーマを歌いたいが、タイトルが出てこないので"緒方拳 そばや"で検索。
見事「必殺必中仕事屋稼業」のEDテーマの曲名、歌詞まで検索結果として表示され、「インターネットは素晴らしい!」と
手のひら返しからの緒方拳、必殺シリーズ、桃井かおり等の脱線駄話。

"渡哲也"と検索すると"マグロ"と出てくることからの脱線(内容は不適切なので割愛)
LL COOL J太郎名義でリリースしたJ-HIP HOPの名曲「すべてマボロシ」を歌うも、歌詞を全く思い出せず、
HIP HOPの韻についての独自解釈、「"何とか郎"で韻踏みをやればいいんじゃないですか??」発言・・・
(1:イチロー、2:ラーメン二郎、3:北島三郎、4:佐々木 士郎、5:GORO、6:望月六郎、7:深沢七郎、8:岡八郎、9:松田 九郎、10:唐十郎) 

綾波レイに捧げるオリジナル曲「レイ、心の向こうに」をギター弾き語りスタイルで歌おうとするも、コードを全く覚えていない始末。
「あーちゃんと練習しておけばよかった!!」



こんな感じで2時間30分、頭の中が真っ白になるまで笑ったのは久しぶり。

生きていく中で全然必要のない知識のオンパレード、でも笑顔で毎日過ごすことができる無駄なパワーをもらったイベントでした。



このイベントに関して最後に局長が一言「本当は誰にも来てほしくなかった」