スタッフダイアリー

孫氏曰く

こんにちわ!
デザイナー&アートディレクター TOYOです。

今日は、現代でも戦略として使える、孫氏の兵法について語りたいと思います。

兵法書『孫子』を書いた孫武の事を簡単にご紹介すると、
紀元前535年頃に生まれた中国古代の武将・軍事思想家です。



「戦わずして勝つが最上」という戦略思想、戦闘の防勢主義と短期決戦主義、
またスパイの重要視など、軍事研究において戦略や戦術、情報戦など幅広い領域で業績を顕し、
リデル・ハート、毛沢東など、現代の軍事研究者、軍事指導者にも重要な思想的影響を与えた人物です。
その軍事思想は航空技術や核兵器など、古代に想定できなかった軍事技術の発展した数千年後の現代においても有効性を失わず、
今なお研究対象とされている模様です。(wikipedia参照)


孫氏の兵法の凄いところは、単なる軍事目的だけではなく、
情報収集や時代の流れを読み戦う戦法がビジネスに置き換えても活かせる部分です。


色々と好きな言葉があるんですが、その中で特に好きな言葉を2つご紹介したいと思います。



■彼を知り己を知れば、百戦危うからず。
これは結構有名な言葉だと思いますが、
「敵と味方の情勢を収集し、その優劣短所を分析すれば、たとえ百回戦ったとしても敗れることはない」ということです。
戦う前から勝てる戦略を練ってから戦えという事ですね!!

言葉で言うことは簡単ですが、これを実践するにはかなりの情報収集と事前準備が必要だと思います。

これは現代でもサービスを提供しようとした際には同じ様な事をしていると思います。
企画したサービスが展開されていないかマーケティングやリサーチで他社を分析し、
自社のサービスの優位性を検討し、
決戦(プレゼン)前に事前準備が大事だと言われている事と同様だと思います。

私もデザインをする際には、
まず色々な会社やサービスのサイトを見て、
そこから制作するデザインの優位性やデザインコンセプトを立案します。

その後、デザインを見られても詰められない様に、なぜそのデザインにしたかなどの言い回しを事前準備してから展開してます。

さすがに「百回戦ったとしても敗れることはない」とまでは言いませんが、
勝率は事前準備をすればする程、格段に上がる事は間違いないです!!!



■善く戦う者は、これを、勢に求めて、人を責めず。
こちらは知ってる人は知ってると思いますが、
「戦上手な人は、戦いのポイントは勢(せい)にあるとし、人に責任を押し付けたりしない。ゆえに、よく人を選んで、あとは勢に任せる」ということです。

よく「ノリ」って言葉がありますが、まさに「ノリ」が大事だよって言ってる感じです。
※チャラいとは別ですよ。

人はテンションやモチベーションによって100%以上の力を発揮できることもありますし、
逆にテンションやモチベーションが下がっている時は、何をやってもうまくいかない時があります。

それが1人より10人、10人より100人の組織になると、
1人1人を叱っても、そう急激に能力が増すということはないということです。

それよりも部下の質や特性を生かして、組織としての「勢(ノリ)」を作り出す戦略で攻めようということです。

一騎当千と言われた武将たちも、結局は1人の力では勝てず、皆敗れてます。。。

あの悟空でさえ、結局は元気玉で皆から力をもらって勝利してます!!


私も、皆で1つの目標に向かい、「勢(ノリ)」によって勝利を導きだせる様な戦略を立てられる人材になりたいと思います。