スタッフダイアリー

圧倒的な意気込み

昔からあまり信心深いほうではないのですが、本厄に突入した今年、
すっかり気が滅入って引きこもりがちだったところを見かねた友人に連れだされ
三連休を利用して京都まで行ってきました。

目的は、7月14日~16日に宵々々山・宵々山・宵山を迎える「祇園祭」。

京都八坂神社のお祭りである「祇園祭」は、疫病退散を祈願した祇園御霊会(ごりょうえ)が始まりとのこと。

毎年祇園祭のときにだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売される、笹の葉でつくられた「粽(ちまき)」を
一年間玄関先に飾ると、厄病・災難除けのお守りになってくれるとのことなので、さっそくこちらを求めに
市内をうろちょろと・・・。

祇園祭では「鉾」や「山」と言われる、美術工芸品で装飾された大きな山車のようなものが街中に
飾られるのですが、それらはすべてそれぞれ町単位の保存会によって運営され、鉾や山それぞれに
独自の歴史・いわれがあり、そこで売られる「粽」にもそれぞれ意味があるとのことです。



大通りに設置された「長刀鉾」。
とても大きくてびっくりです。(ビルの何階分くらいあるのだろう…)
「鉾」に乗ることもできるのですが、こちらの「長刀鉾」は男性しか乗れないとのこと。残念。



「船鉾」。船首が豪華。



夜はちょうちんでライトアップ。

すごい人出に疲れてしまったうえ、途中で突然強い雨が降ったりもして、すべてを回ることはできなかったのですが
内装の絢爛さで名高い「月鉾」に上らせていただいたり、カマキリの細工で有名な「蟷螂山」など、
いろいろな「鉾」や「山」が見れて大満足です。

余談ですが「保昌山」で販売される「粽」やお守りは、縁結びのご利益があるとのことで、女性の方たちで
大にぎわいでした。…お守りを手に入れてみたので、ご利益あるかどうかは、後日こそっとご報告します。

夜は、民家にある屏風が公開されて、こんな風に窓越しに貴重な屏風を眺めさせてもらったりもしました。



こんな雅なものが一般家庭にあるなんて、さすが京都。

屏風はもちろん、鉾や山の豪華さもさることながら、とにかくこの旅では伝統文化を守る京都の町の方たちの
心意気や、祇園祭にかける意気込みにとにかく圧倒されました。

いったん迷いが生じると、何をするにしても「私はこれでいいんだろうか」と考え込んで何も出来なくなってしまうのですが
「これが好きなんだ!」「これが大事なんだ!」と熱を帯びて動く人たちには、そんな迷いも何もなくて
その姿に感銘を受けて、多くの人たちが動き、こんなに大きなお祭りが開かられるぐらいのパワーに昇華
していくんだなぁと・・・。
きっと仕事もそういうことで、そんな仕事ができるような自分になりたい、と願ったそんな一日でした。

最後に、かの石川五右衛門も愛した南禅寺・三門からの景色を。



絶景かな、絶景かな。

この直後、いわゆるゲリラ豪雨に見舞われ、三門の上で一時間以上立ち往生するハメになった
CS課・マエダ(厄年)でした。