スタッフダイアリー

佐渡の夏。

FC事業本部アネッティです。
先日、新潟県の佐渡島に行ってきました!

と言っても観光ではなく、
国内最長距離となるトライアスロンを完走する為です。

トライアスロンとは、水泳・自転車・マラソンの3種目をこの順番で行うスポーツです。もちろんオリンピック競技(水泳1.5キロ、自転車40キロ、マラソン10キロ)でもあり、ここ最近はマラソンや自転車のブームもあり、人気が拡がっているスポーツです。

そして、僕が今回参加する「佐渡国際トライアスロン大会」は、水泳3.8キロ・自転車190キロ・マラソン42キロ、合計で236キロという国内最長距離の大会となり、最も有名な大会でもあります。
また、大会当日は佐渡市をあげての一大イベントとなります。制限時間は15時間30分で完走率75%。完走者には「アストロマン」という称号が与えられます。
毎年、倍率が高いこの大会に見事当選できたのも何かの縁。

一昨年、館山トライアスロン(水泳1.5、自転車40、マラソン10)でレースデビュー。3時間かかってゴールしましたが、まさかこの時「佐渡」にでるなんて夢にも思っていませんでした。

サッカー日本代表の本田圭佑選手が言ってました。
できない事はない。
自分に向かって「オレならできる!」と言い続けろと。



レース当日、天気は快晴。まさにスポーツ日和。
全国各地から1000人の猛者が集まってきました。

目標はもちろん完走。
最初は海を3.8キロ泳ぎます。
朝6:00、一斉スタートです。
1000人が一気に泳ぐわけですから頭はどつかれるわ、脚は引っ張られるわ、ガンガンぶつかってくるわ、まさに海中での格闘技状態(笑)
そして、もちろんミネラル(海水)も頂いちゃいます。
うげっ塩辛っ!水飲みてー!!3.8キロ、マジ長げぇ~と思いました。
苦手なスイムは無理せず、マイペースで泳ぎきり1時間30分。ここまでは予定通り。

さ、次は自転車です。
専用ウェアに着替え、栄養補給をしていよいよ自転車の旅190キロです。
190キロというと会社のある渋谷から静岡県浜松市近くまで。
自転車で走る距離ではないような気もしますが、
実際走っていて、「うわっ!地上って気持ち良いい~」
そう思えたのは30キロぐらいまででした。
海岸沿いを走るので景色は良いのですが、途中坂を登ったり、海風にあたったり。
100キロ過ぎた頃からもう脚がおかしくなりました。なんせ4時間もひたすらに自転車漕いでますからね。
でもまだ90キロもあります、90キロも。。。
疲れもピークなので、ここは休憩所に止まり休憩することに。
ここでは、トイレに行き、おにぎりとバナナ、そして飲み物をもらい再スタートです!
しかし、5キロも走ると
あれ、あれれ。脚が終わってる。。。しかも痙攣までし始めてしまいました。
途中、応援の市民の方が「負けないで」(ZARD)を大ボリュームで流してくれていて、思わず心の中で一緒に歌ってしまいました。弱くなってきた心に染みます。
もうリタイヤしようかな。自転車機材のトラブルとか言って。心の葛藤。
165キロ地点の最後の上り坂では、他の自転車に巻き込まれて落車し、そのついでに太ももまで痙攣する始末。
疲労で意識が朦朧する中なんとか、バイク終了。
予定より1時間もオーバーしているので残り5時間。
わおっっ制限時間ギリギリ!

マジ??ここからフルマラソン42キロ・・・5時間で。。。
やっぱでるんじゃなかった。超後悔。。。何やってんだ、オレ(泣

頭の中はリタイヤという言葉だらけです。早く楽になりたい。。。
そんな中ほんのわずかなポジティブな気持ちとバイクの時に聞こえたZARDの「負けないで」が
せっかく佐渡まで来たんだから、行けるとこまで行こう!と背中を押してくれました。

いよいよランのスタートです。
スタートして3キロも走ってないのにもう脚が前にでません。
でも、一度歩いたらきっとその後も歩いてしまう。スピードは落ちてもゆっくりですが走り続けます。
すぐ後ろには制限時間をオーバーした選手を回収するバスがゆっくりと追いかけてきます。
脚だけではなく、内臓までおかしくなってきました。気持ち悪くなってきた。
喉は乾いているのに、スポーツドリンクすら受け付けない。
8キロ地点で遂に脚がとまりました。制限時間ギリギリです。

もうとっくに限界は超えている。だったら諦めれば・・・いや諦めたくない。
でももう脚が前にでない。。。
そして12キロ地点。ついに制限時間の為リタイヤとなってしまいました。
初めての佐渡。鬼にやられました。
やはりそんなに甘くなかった。完走できませんでした。
悔しい~~!



ここをくぐりたかった。

このレースにでる為に、協力してくれた家族や練習に付き合ってくれた仲間。応援してくれた会社の仲間がいてくれていろんな人達のお陰で参加できたのだと思います。本当に感謝しています。

本当に、本当に悔しい気持ちだけが残りました。
来年は必ずリベンジをしたいと思います!