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電子書籍の配信記念でサイン会!?

電子書籍を手がけるデジタル出版事業部の坂井です。我々の部署は2014年下半期の新たな取り組みの一つとして、コミック作品の配信を9月から開始しました。

マンガ家・須田信太郎先生が過去に紙の単行本で発表した2タイトル計4巻を9月から順次、電子書籍として配信開始しています。その配信を記念して11月1日(土)に「電子書籍配信記念イベント」が開催されました。



よくミュージシャンやアイドルはCDをリリースした時に「レコード発売記念」のライブイベントを行なっています。紙の書籍を上梓した作家やマンガ家も(購入してくれた読者を対象にした)サイン会が行われます。では、マンガ家が電子書籍を配信した場合は、一体何ができるのでしょうか?

このイベントは、そんな疑問から始まった挑戦です。

この日、私は電子書籍の買い方をレクチャーするお手伝いとして参加したので、その時の模様をレポートしたいと思います。

まず、このイベント「本八幡ハートブレイカーズ」が行われたのは須田先生の地元・千葉県市川市本八幡。駅前のスタンドバーをお借りして、電子書籍を買った読者を対象にしたサイン会を行いました。電子書籍には具体的なカタチがないのでサインできませんが、そんなことは大した問題ではないのです。なぜならマンガ家自身で色紙を用意するから! 



ほら! こんなふうにサインだけでなく、リクエストに応じて似顔絵も描いてしまいます。こちらは娘さんのイラストをリクエストされたお父さんに描いたものですね。

イベントの途中には須田さんが描いたキャラクターのマスクマンが激励に現われるハプニング(?)もあり、お酒も入った会場は大いに盛り上がり、いつの間にか超満員に。


※右が須田先生です

「今日しか会えないと思って来ました」という40代の二人組の男性ファンは、20年以上前に須田作品を読んで衝撃を受けたのだという。20年間ずっと胸に抱えてきたファンの熱い思いに、酒を飲みながら耳を傾ける須田先生の姿は見ているだけで胸が熱くなりました。

須田先生の地元の友人の方々も多く駆けつけてくれたのですが、電子書籍の買い方や使い方が分からないという方も多く、これからもっと浸透して広がっていく余地があるのだなと感じました。ただ、ひとたび使いはじめると「なんだ、電子書籍って結構簡単なんだね」とおっしゃる方も多く、サクサク使いこなせてしまうものなのです。バーのマスターにも電子書籍のレクチャーを手伝っていただきました。



電子書籍というカタチのない配信コンテンツでも、ちょっとした場所と情熱さえあれば、こんな熱いイベントは可能なんだと分かったことは大きな収穫でした。

須田先生の電子書籍配信記念イベント第2弾が、11月29日(土)18時から渋谷で開催されます。この日は須田先生を慕うミュージシャンやマンガ家、芸人などが集結して盛り上がるお祭りイベントになる模様。もちろん、須田先生はサインやトークショーでフル回転する予定。昔からのファンの方も、電子書籍で新たに須田作品に触れた人もぜひご参加ください。私も、電子書籍の買い方をレクチャーする役目でお手伝いをさせてもらいます。



詳細は「江戸川ハートブレイカーズ」特設サイトをご覧ください。